かな入力の状態遷移改良案

現在、日本語入力でのかな入力をしている人の割合は、それほど多くないという事や過去の経緯から、かな入力環境の際に不可解な動作をしてしまうことがあります。

MS-IME のかな入力では、入力モードに応じてカナロックを自動制御しているのですが、カナロックを直接操作すると、表示されている入力モードと実際に入力される文字の入力モードが食い違うという問題があります。
次の図の右側で赤枠で示したところが表示される入力モードと実際の入力モードが食い違っています。

MS-IME かな入力の状態遷移 - Microsoft(R) IME (10.0.6001.0)

通常言語バーをタスクトレイに入れている場合、カナロックの状態を確認できないために、ユーザーとしては表示される入力モードと実際の入力モードが食い違ってしまうと何が起きているのか分からず、半角/全角キー(漢字キー)などでの入力モード切替でも右側のモードに留まってしまうために内部の動作を理解していないとお手上げになってしまいます。

そこでカナロックを切り替えたときにも表示される入力モードと実際の入力モードが一致するように次のような状態遷移の改良案を提案したいと思います。

MS-IME かな入力の状態遷移改良案

あとローマ字入力に設定している時にカナロックの操作が行われた場合は、カナロックを強制的にOFFにして、ローマ字入力でカナロックがONになる状態に遷移しないようにする。言語バーがタスクトレイに入っている場合にはカナロックの状態を確認できないため、意図せずにカナロックが操作された場合に混乱してしまう為です。