ibus-anthy をJISかな入力対応させる為の提案

Fedora 11 に標準搭載の ibus-anthy では、JISかな入力で「−」(長音)が正しいく入力できないという問題があります。これは、scim-anthy でも同じ問題があって対応された問題だったのですが、ibus-anthy になって同じ問題が繰り替えされてしまいました。


技術的にカナロックを使用する事で解決する問題ですが、現実に使うとなるとカナロックの完璧な制御は難しく、かな入力の使い勝手を著しく低下させてしまう事になります。


そこで次のようにする事を提案します。

  1. xkeyboard-config の jp106 のキーマップで右シフトキーの隣の のシフトキーを押さないときに入力される文字を backslash から underscore に変更。
  2. ibus-anhty の JISかな入力のキーマップを backslash で「ー」(長音)、underscore で「ろ」が入力されるように変更。


これをデフォルトの設定にしていただくだけで ibus や ibus-anthy のコードを修正する事なく対応可能です。


もともと、JIS配列キーボードのJIS規格 JIS X 6002 では、右シフトの隣のキーでシフトキーを押さずに入力される文字は定義されていません。106日本語キーボードの元になった IBM 5576-A01 というキーボードでは、backslash のキー刻印がされていたため、106/109日本語キーボードに引き継がれる事になりました。なので、右シフトの隣のキーでシフトキーを押さずに入力される文字が backslash の代わりに underscore であっても JIS規格外の独自拡張の部分を変更するので大きな問題ではないと考えます。


複雑な実装をしても、それにともなって新たな不具合が生じるリスクがあるので、シンプルは方法で実現できる事はシンプルな方法を採用するというのも一つの考え方だろうと思います。